■三井住友など秋波 動き出す“第4極”
それでも、金融界では「りそなが再編の行方を左右する」との声が絶えない。「大手行では、信託機能を取り込みたい三井住友銀行や、資産運用で手を組む三井住友信託銀行が、りそなに秋波を送っている」(大手行幹部)とされる。
その三井住友信託銀を傘下に持つ三井住友トラスト・ホールディングスは27日、横浜銀行との業務提携を検討すると発表した。業界再編のマグマはいつ吹き出してもおかしくない。
ウェルズ・ファーゴは、同じくリテールに強いワコビア買収(2008年)をてこに台頭し、米国で「4メガバンク時代が到来した」(野村資本市場研究所の淵田康之氏)と評価されている。
「独自性を失い、のみ込まれるようなM&Aをりそなは受け入れないだろう」(大手行幹部)との見方は根強い。地銀と手を結ぶ再編については、「ウィン-ウィン(相互利益)になるならやっていきたい」(東和浩社長)と話す。
リテールに軸足を置く“第4極”と位置付けられる、りそなHDが動き出したとき、業界勢力図が一気に流動化する可能性がある。(塩原永久)