吉野家の安部修仁社長。業界の競争環境の変化を受け「旨い・安い・早いは不変だが、優先順位は変わる」と語った=29日、東京都北区【拡大】
一方、牛丼大手3社の店舗数が計4000を超え、「飽和状態」ともいわれる点については「日本の外食頻度はまだ低い。高齢化や女性の社会進出が進む中、『内食・中食・外食』のシェア争いが成長のチャンスになるはずだ」と楽観視した。
外食産業をめぐっては、人手不足や労働環境の改善問題が注目を集めている。安部氏は「先代の松田瑞穂社長の時代から、当社は時給を分単位で計算(してサービス残業を排除)してきた。雇用者と労働者は一体であり、そこをごまかして利益水準を上げる事業モデルは、いずれ淘汰(とうた)されるのが必至だ」と指摘した。
その上で、「外国人の働き手に門戸を広げ、日本の現場で経験を積ませてほしい。外食産業のグローバル展開を加速するには、そうした人材の貢献が不可欠だ」と国に求めた。