中国で時速5800キロメートルの潜水艦を実現する技術が開発中だ【拡大】
そして時速75キロメートル程度にまで到達すると、潜水艦は超空洞状態に遷移し、一気に速度を上げられる。そして、この液体の膜の張り方を正確に制御することで、船体の場所によって抵抗を変化させることができるため、これによって操舵することができるようになるのだ。
同チームは、これまで世界中の研究者の前に立ちふさがっていた障壁を打ち砕く革新的なアイデアだとしている。また、この技術は軍事目的だけではなく、一般市民の移動手段や、より速く、あるいは楽に泳げる水着といったものにも転用可能という。
とはいえ、課題はまだ残されており、これだけの推進力を得るための強力なエンジンの開発が必要になる。宇宙航空研究開発機構(JAXA)のサイトの説明によると、スペースシャトルの上昇第1段階(高度約45キロメートル)での速度が時速4800キロメートル以上というから、宇宙船並みのロケットエンジンが必要になるのではと思われる。