“独裁者”を怒らせ、怯えさせる「軍事ゲーム」…名誉毀損や発禁処分も (1/5ページ)

2014.8.22 07:27

中米パナマのノリエガ元将軍の捕捉を題材にした軍事ゲーム「コール・オブ・デューティ・ブラック・オプス2」をめぐる訴訟を伝えるテレビ映像(YouTubeより)

中米パナマのノリエガ元将軍の捕捉を題材にした軍事ゲーム「コール・オブ・デューティ・ブラック・オプス2」をめぐる訴訟を伝えるテレビ映像(YouTubeより)【拡大】

  • 今年5月に軍事クーデターが起きたタイは、国の平和に悪影響があるとして、ゲーム「トロピコ5」を発禁処分にした。画像は同シリーズの「トロピコ4」(YouTubeより)
  • 今年5月に軍事クーデターが起きたタイは、国の平和に悪影響があるとして、ゲーム「トロピコ5」を発禁処分にした。画像は同シリーズの「トロピコ4」(YouTubeより)
  • 今年5月に軍事クーデターが起きたタイは、国の平和に悪影響があるとして、ゲーム「トロピコ5」を発禁処分にした。画像は同シリーズの「トロピコ4」(YouTubeより)

 軍事ゲームをめぐる“騒動”が世界で相次いでいる。かつての独裁者は、自らの捕捉をテーマにしたゲームに怒り、売上金の一部を請求する訴訟を提起。また、軍事クーデターが今年起きた「ほほえみの国」では、大統領になって島国を統治するゲームが発禁処分になったという。それは、それぞれのよりどころの不安定さも示している。

 名誉毀損だ、分け前をよこせ…

 米CNNや英BBC(いずれも電子版)によると、1980年代に中米パナマで独裁政権を敷き、その後、米国の侵攻を受けたマヌエル・ノリエガ元将軍(80)は今年7月15日、自らの捕捉を題材としたゲーム「コール・オブ・デューティ・ブラック・オプス2」の販売元企業に対し、損害賠償を求める訴訟を起こした。

 2012年に発売されたゲームで、ノリエガ氏は殺人者、誘拐犯として描かれた。米大統領の元補佐官や米中央情報局(CIA)元長官らも“出演”するなど、現実により近い形で仕上げられており、販売開始からの数カ月間で10億ドル以上も売り上げたとされる。

「誤ったイメージを植え付けられた」と訴え、ゲームの売上金の一部を請求

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