補聴器の国内出荷台数【拡大】
ただ、難聴を自覚している人のうち補聴器を使っている割合は14.1%にとどまる。英国の41.1%、ドイツの34.0%に比べ、国内での潜在需要は高く、高齢化とともに普及率が上がれば、市場規模が数千億円に拡大するとの見方もある。
欧米では、補聴器販売業者に公的資格制度が導入されており、医師による診断や有資格者による聴力検査、耳型採取など、利用者が補聴器を受け入れやすい環境が整っている。日本でも業界全体でこうした制度の確立を目指す動きが進む。
ただ、聴覚障害者と健聴者との間に位置する難聴者の間では「補聴器を恥ずかしいと感じる風潮も根強い」(同工業会)とされる。メーカー各社は利便性を高めた製品の開発だけでなく、早期装着が効果を高めるなど製品への理解を深める取り組みも重要になってくる。(佐藤克史)