近大は企業ノウハウの吸収のため、グローバル企業などとの提携・協業を相次ぎ進める【拡大】
また、来年度からは講義計画や研究論文を掲載した紀要などのデータをアマゾンに登録し、外部の人も無料で閲覧でき、アマゾンが注文に応じて印刷・製本できるようにする。大量の印刷物を準備する手間を省くとともに、大学は経費を年約2千万円節約することができる。
さらに、将来的には貴重な書類をネットで公開したり、図書館の蔵書を手放す際にアマゾンに出品したりするなど提携拡大を検討する。
アマゾン・ジャパンの広報担当者は「いい話があれば、大学とのコラボを広げていきたい」と話し、近大を皮切りに他大学との連携も進める方針。アマゾンにとって将来の主要な顧客層になる学生を「青田買い」で囲い込む意味もあるという。
一方の近大にとっては学生サービスの向上やコスト削減を進めるのはもちろんだが、近大広報部は「真の狙いは企業の知恵やノウハウを吸収すること」と打ち明ける。
マグロに語学も
近大は近年、企業との提携・協業を積極的に進めている。
卵からの完全養殖に成功した「近大マグロ」などの料理を提供する大阪・キタと東京・銀座の養殖魚専門店「近畿大学水産研究所」は、サントリーホールディングス子会社に運営を委託しており、開店前から長蛇の行列ができる人気店となっている。