近大は企業ノウハウの吸収のため、グローバル企業などとの提携・協業を相次ぎ進める【拡大】
研究費を稼げ
近大にはクロマグロの完全養殖研究の費用も養殖魚のハマチやカンパチを売って稼いだ歴史がある。
研究が始まったのは昭和45年。当初は、水産庁が音頭を取って複数の研究機関が参加していた。ただ、クロマグロの生態はよくわかっておらず、初めての試みだっただけに失敗の連続。水産庁は3年後には研究を打ち切り、他の研究機関も相次ぎ撤退していった。
国の支援があてにできず大学の財政を圧迫する事態になり、近大でも研究からの撤退を提案する声が上がった。窮地を救ったのが、それまでの研究で養殖技術を確立していたハマチやマダイ、カンパチなどを販売した収益だ。こうして研究成果で稼いだ資金で研究を続けた結果、平成14年に世界初のクロマグロの完全養殖の成功を成し遂げた。
このほか、付属農場で栽培されたマンゴーや研究牧場で飼育した牛や鴨なども「近大ブランド」で売り出している。