日本の新幹線輸出に弾みをつけようと、JR東海などは高速鉄道国際会議を開いた=22日、東京都港区【拡大】
ただ、新幹線の輸出実績は2007年開業の台湾高速鉄道のみにとどまっている。実績が豊富な仏独をはじめとする欧州や、低価格を打ち出す中国などとの受注競争は激しい。日本勢の巻き返しには、JRグループや鉄道関連メーカー、商社などの民間企業と政府による「“オールジャパン”の態勢が極めて重要」(IHRAの宿利理事長)だ。
国交省によると、世界では10前後の国で高速鉄道計画がある。鉄道などのインフラ輸出を進めるため、政府が出資する「海外交通・都市開発事業支援機構」が20日に発足するなど機運は高まっている。