共同プロジェクト「日本アニメ(-ター)見本市」について語るドワンゴの川上量生会長(右)とカラーの庵野秀明監督【拡大】
もっとも、常に未来を見た策を打ち出し、成功して来たドワンゴの積極性に衰えは見られない。川上会長が「日本アニメ(ーター)見本市」を立ち上げたのは、「庵野さんから日本にアニメーターが挑戦できる場所がない、自由な作品を作れる場所がない、そういうことが出来る場所が作れないかと頼まれた」から。目先の採算は度外視していても、ここから新しいアニメ作家やアニメファンが登場すれば、各種メディアを展開するKADOKAWA・DWANGOにとって利益につながる。
赤字といいながら、ドワンゴが幕張メッセに10万人以上を集める「ニコニコ超会議」を続けているのも、ネット向けの新たなコンテンツの発掘や育成、新たな「ニコニコ」ファンの獲得を見込んでのこと。面白そうな企画、やる意義のある企画に積極的に取り組む積極性には、経営統合後も変わりがない。
またドワンゴでは、ニワンゴと共同運営する動画サービス「niconico」のアンテナショップとなる「ニコニコ本社」を10月25日、東京・池袋の「池袋P’PARCO(ピーダッシュパルコ)」に原宿から移転し、オープンさせた。