先行投資のドワンゴ、動き見えぬKADOKAWA 経営統合のゆくえ (4/5ページ)

2014.11.9 17:10

共同プロジェクト「日本アニメ(-ター)見本市」について語るドワンゴの川上量生会長(右)とカラーの庵野秀明監督

共同プロジェクト「日本アニメ(-ター)見本市」について語るドワンゴの川上量生会長(右)とカラーの庵野秀明監督【拡大】

 本格的な生放送・スタジオ設備を備えていて、ここからネット向けに番組を配信し、来場者はネットの人気者を間近に見物できる。カフェやグッズショップも備えている。オープン時には地元、豊島区の高野之夫区長もテープカットにセレモニーに参加して、地元経済の活性化への期待を示した。

 KADOKAWA側にまだ大きな動きが見えてこないのが気になるところだが、小説やライトノベルといった出版物だけでなく、映画やアニメーション、ゲームなど多方面に豊富なコンテンツ資産を持つ同社だけに、「ニコニコ動画」「ニコニコ生放送」といったネットサービスを持つドワンゴとの“結婚”が、いずれ何かをもたらすといった期待感は消えていない。統合直前の会見で川上会長が示唆した「ニコキャス」という新サービスの姿が見えてくれば、より前向きの評価も生まれてきそうだ。

 ジャーナリストでコンテンツプロデューサーのまつもとあつし氏は、デジタルコンテンツ協会が編集・刊行した「デジタルコンテンツ白書2014」に寄稿し、KADOKAWA・DWANGOの統合は「コンテンツのデジタル化、そしてクラウド化、定額化という逃れようのない潮流を見据えたものであり、ジャンルを問わずコンテンツ産業にかかわるものすべてにとって大きな衝撃を持って捉えられるべきもの」と評価した。

新作アニメを作り公開するだけでなく、その楽しみ方を伝える番組も立ち上げた

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