JX日鉱日石エネルギーは12日、「究極のエコカー」といわれる燃料電池車(FCV)に水素を供給する商用の「水素ステーション」を12月下旬に神奈川県海老名市に開設すると発表した。
FCVの一般販売が始まる平成26年度内に首都圏と愛知県に計11カ所、27年度には計40カ所にまで増やす方針。商用の水素ステーションは岩谷産業が今年7月、兵庫県尼崎市に国内で初めて開設。他社の間でも同様の動きが広がりそうだ。
JXの1号店は、ガソリンスタンド「Dr.Drive海老名中央店」に併設され、これまで実証事業を行ってきた。価格は未定だが、ガソリンで走る普通乗用車と走行コストが同等になる水準に設定する方針だ。
政府は二酸化炭素(CO2)の排出削減などの効果を狙ってFCVの普及を目指しており、27年度に商用の水素ステーションを国内全体で100カ所程度にまで増やす計画だ。
水素ステーションの設置コストは平均で、ガソリンスタンドの約5倍の5億円弱かかるという。28年度以降について、JXは「FCVの普及状況などを見ながら考える」(内島一郎副社長)としている。