三菱UFJフィナンシャル・グループなど5大銀行グループが平成26年9月中間決算で高水準の収益を確保できたのは、円安株高による業績の押し上げ効果が大きかったためだ。だが、貸出金利から預金金利を差し引いた「利ざや」の低下には歯止めがかかっておらず本業は苦戦。各社は海外事業の強化などに活路を見いだそうとしている。
「10円の円安で年160億円の増益。株式市場が元気になってきたのもプラスだ」
三井住友フィナンシャルグループの宮田孝一社長は13日の決算会見でこう述べた。
2年前の11月14日、当時の野田佳彦首相が衆院解散を宣言して以来、日経平均株価はほぼ2倍に膨らみ、為替も14日には1ドル=116円台と35円超も円安になった。
円安で外貨建て収益の円換算による増益効果が大きかったほか、株式の売却益など株式等関係損益は5グループ合計で約1400億円の利益を計上。前年より約60億円減少したものの高水準を維持した。
取引先企業の業績改善に伴い、貸し倒れに備えて積み立てていた引当金も「戻り益」として利益計上できた。5グループ合計の戻り益は約3200億円に達し、前年同期比約490億円も膨らんだ。