国内造船各社、LNG運搬船で攻勢 高付加価値武器に韓国勢に対抗 (2/3ページ)

2014.11.28 06:03

三菱重工業が開発した次世代LNG運搬船「サヤリンゴSTaGE(ステージ)」(イメージ図)

三菱重工業が開発した次世代LNG運搬船「サヤリンゴSTaGE(ステージ)」(イメージ図)【拡大】

 三菱重工は2013年、韓国勢などに対抗するため、今治造船と合弁でLNG船の受注を手がける「MILNGカンパニー」(東京都港区)を設立。年間8隻以上の建造能力を持つ強みを生かして積極受注に注力しており、今回の新船投入で、さらに受注強化を図る。

 世界のLNG需要は足元で年間約2億4000万トンだが、30年には5億トン規模に拡大すると見込まれる。また、米国で開発が進むシェールガスの日本への輸出が解禁され、17年以降の輸入が開始されることもあり、LNG船需要も大幅に増えることを見越し、造船各社は開発を強化する。

 川崎重工業は、シェールガス運搬に伴う新パナマ運河航行に対応し、LNGタンクの容量が18万立方メートルの大型船開発を進行中。ジャパンマリンユナイテッド(JMU)は、中身の液体が揺れにくいなど安全性が高いSPBタンクを積んだLNG船を開発した。すでに2隻受注しているが、さらなる大型船の開発が視野に入る。

「(韓国が強かった)これまでの潮目は変わってきた」

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