世界の造船強国新時代へ「量」「質」両立 省エネ化や技術が高い新型開発進む (1/3ページ)

2014.6.19 07:15

江蘇省南京市の長江南岸にある造船所で完成したばかりの貨物船。中国の造船業界は総合競争力を高め、受注を増やしている(中国新聞社)

江蘇省南京市の長江南岸にある造船所で完成したばかりの貨物船。中国の造船業界は総合競争力を高め、受注を増やしている(中国新聞社)【拡大】

 2010年に世界一の造船大国となって以来、4年にわたり首位を維持する中国の造船業。先ごろ開催された「全国船舶工業構造調整・モデル転換・グレードアップ活動会議」で、中国工業情報省の蘇波次官は「中国の造船業は現在、(量だけでなく質も高い)世界の造船強国を目指して構造調整とモデル転換を進める“3.0時代”に入っている」との考えを示した。

 中国の造船業は13年、竣工(しゅんこう)量が4534万載貨重量トン(DWT)、新造船受注量が6984万DWT、手持ち工事量が1億3100万DWTで、世界市場のシェアはそれぞれ41.4%、47.9%、45.9%に上っている。

 だが、ここ数年は苦戦の連続だったのも事実だ。浙江省舟山市にある欧華造船の王伝興・副総経理は「国際金融危機以降、世界の造船市場は低迷し、船舶価格は以前の3分の1近くまで下落。物流や労働コストが上昇する中、造船所の経営は厳しさを増した」と振り返る。

 こうした中、欧華造船はデータ管理システムを導入して原材料の在庫量をコントロールし、エネルギー消費量を2割削減するなど、さまざまな方法によるコストカットを実現。その一方で、品質にこだわった新型船の開発を強化し、顧客の信頼を獲得したという。

中国の造船業界は、金融危機後に総合競争力を高めた

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