江蘇省南京市の長江南岸にある造船所で完成したばかりの貨物船。中国の造船業界は総合競争力を高め、受注を増やしている(中国新聞社)【拡大】
金融危機後に競争力
欧華造船の発展に象徴されるように中国の造船業界は、金融危機後に総合競争力を高めてきた経緯がある。
大型ばら積み貨物船や超大型鉄鉱石運搬船、超大型タンカーといった分野で省エネ化を進めた中国の造船会社は、1日当たりの燃料使用量を2割ほど削減した船舶を建造。13年に、ばら積み貨物船、タンカー、コンテナ船の3大分野の手持ち工事量が世界シェアでそれぞれ56.7%、38.8%、36.4%を占めた。
また、総容量17万立方メートルの大型液化天然ガス(LNG)運搬船や1万個積み以上のコンテナ船といった高い技術を要する船舶の開発も大きく進展し、海外から多数の受注を獲得。8000個積みコンテナ船は13年に64隻を受注、世界シェアの4割超を占めている。
このほか統計によると、海洋土木で使用する特殊船舶や建設機械などの受注額も13年、180億ドル(約1兆8387億円)を超えて世界市場で第2位の29.5%を占めた。船舶の付属設備の生産も伸びており、その経済規模は08年の2倍に拡大、船舶製造より速いペースだ。国内トップ10の企業が占める新造船受注の国内シェアは62%、トップ20では80%に上り、大手への集中も進んでいる。