起業家の世代交代が進んでいる。1976年前後に生まれた「ナナロク世代」が台頭。すぐ後には81年前後生まれの「ハチイチ世代」が続こうとしている。彼ら新世代の起業家は「ヒルズ族」の言葉に象徴される、かつての利益優先主義的なムードとはかけ離れた存在だ。自分の夢に忠実で、従来の常識にとらわれない一方で、若い世代ほど欲が薄く、いわゆる「草食系」と揶揄(やゆ)されることもある。一体、何が彼らを起業に駆り立てるのか。
自分の価値観に忠実
「周囲に惑わされず、自分の夢や価値観に忠実であろうと思い始めた世代」
金融系のネットサービスを提供するマネーフォワードの辻庸介社長は、ナナロク世代の特徴をそう分析する。
同社は、銀行や証券会社の入出金情報や、クレジットカードの履歴情報を自動収集し、それらを基に家計簿を作成できるサービスを提供している。辻社長も76年生まれで、ナナロク世代のど真ん中の一人だ。