ソニーのスマートロック【拡大】
経営不振からの脱却を目指すソニーが、新規事業の発掘に本腰を入れている。8月に営業を始めたソニー不動産は順調に業容を拡大しており、年明けにリフォーム事業に本格参入する。
今月には米投資ファンドと合弁でベンチャー企業を設立。鍵の代わりにスマートフォンでドアを施錠・開錠できる製品の提供を始める。4月につくった「新規事業創出部」による社内オーディションを通過したアイデアの事業化も進め、将来、収益に貢献する事業を育てる。
ソニー不動産の西山和良社長はフジサンケイビジネスアイの取材に対し、来年1月に建設業の許可を取得することを明らかにした。すでにリフォーム事業を行っているが、建設業許可により、1件当たり500万円以上の工事も請け負えるようになる。設備機器や建材の価格だけでなく、工賃を含めた総額を提示することで透明性の高いサービスを提供し、将来的な事業の柱に育てる考えだ。