17年10月に成立した郵政民営化関連法は、金融2社株の完全売却を盛り込んだ。しかし24年に成立した改正郵政民営化法では、経営判断の含みを持たせた。 計画では、金融2社の株式の50%超を売却する方針とみられる。ゆうちょ銀とかんぽ生命は現在、新規事業の参入に政府の認可が必要だが、日本郵政の保有比率が5割以下になれば、認可制から届け出制に緩和される。日本郵政は「新規事業参入の足かせを早急に取り除かないと、グループの経営が立ち行かない」(同社幹部)と打ち明ける。
2社の上場を機に、中小企業向け融資や住宅ローンに参入するほか、貯金や保険の限度額見直しなども行い、収益向上を急ぐとみられる。
ただ、親会社と子会社の同時上場は極めて異例だ。収益性の高い金融2社に投資が集中する恐れもあり、政府の売却計画への影響も懸念される。