東電の再値上げ回避について、八木社長は「今は東電より安いが、今後拮抗していくと思う」と価格面での競争力低下を認める。再値上げ後の関電のモデル料金は、東電を上回り沖縄を除く全国9電力で最も高くなる可能性もあるからだ。
「顧客の離脱が多いことに危機感はある。何とかしたいが…」と関電幹部は苦渋の表情をみせるが、27年3月期まで4年連続の赤字が確実となっているなか、打つ手なしの状況だ。
近畿経済産業局によると関西での新電力の割合は26年7月に過去最高となる6・7%まで上昇。再値上げとなると、さらに増加が見込まれる。
東からの刺客、もともと協調関係にあった自治体の離反。ぐらついた足元を立て直す間に、28年4月には電力小売りの全面自由化がやってくる。家庭も電力会社を選べる大競争時代の到来。関電に残された時間は少ない。