【家電Watch】新しい形の浄水器 より安全で安心 (5/5ページ)

2015.1.5 05:00

Waterlogicの家庭用浄水器

Waterlogicの家庭用浄水器【拡大】

  • 家庭用機器「Edge」のカットモデル(右)。UVライトでバクテリアをほぼ除去できる
  • Waterlogicの幹部ら。米MITで原子物理学を専門に学んでいた人や、微生物研究者などが顔をそろえる

 ◆全台対象にテスト

 同社は現在、インドと中国に生産拠点を置く。特に大きいのは中国の青島にある工場で、Edgeもここで生産している。Edgeはプレミアム製品という位置付けで、工場内でも特に注意深く生産されている。15人からなる製品組み立てラインでは、そのうち9人が品質管理を担当する。

 さらに完成した製品は、全て正常に動いているかどうか、テストを行う。このようなテストは、家電製品の生産工場ではよく行われているものだが、通常は無作為に選んだ数台だけをテストしている。しかし、Edgeでは、調査対象を全台としている。

 組み立てラインは最先端の日本の工場に比べると、人の手によるものが多いという印象だったが、外部のメーカーから収められる部品も全て自社で改めてテストしているという。

 また、同施設には製品の研究開発施設や試験施設も備える。温度や湿度などの環境や耐久性などさまざまな項目を試験し、新製品の開発や、現行製品のアップデートに役立てている。

 日本でもさまざまなタイプの浄水器があるが、Edgeの強みは水道水を使えるという点、そして常温で安全な水を飲めるということだ。ボトルやパックに入った水を使うウオーターサーバーの場合、菌の繁殖などが問題となり、冷水、あるいは温水しか飲むことができなかった。Edgeは今までとは全く違うアプローチで、水を供給するので、常温であっても安全な水を飲めるというのが新しい。

 日本でも東日本大震災をきっかけとして、水の安全性への関心は高まっている。新しいアプローチで、新たな選択肢ができるというのは歓迎すべきことだ。おいしい水、安全な水を飲むための技術というのは、今後さらに進化を遂げていきそうだ。(インプレスウオッチ)

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