中韓と競争激化
「日本のゼネコンとしては、ベトナムで最も経験と実績がある。その強みをさらに生かしていく」。こう強調するのは大成建設の山内隆司社長だ。同社は22年前にベトナムに進出。海外展開でベトナムは、スリランカやトルコと並ぶ重点市場国と位置づけており、山内社長は「空港だけでなく、他のインフラ開発にも積極参画したい」と意欲を示す。
ニャッタン橋は斜張橋の部分が1500メートルと東南アジア最長を誇り、日本企業の高度な技術力が余すことなく発揮された。IHIインフラシステムの松野憲司ニャッタンプロジェクト部プロジェクト課長は「東南アジアでIHIグループが事業を展開する上で、ベトナムは1つの拠点としての役割を担う」と語る。
実際、ベトナムでは基幹インフラのプロジェクトがめじろ押しだ。北部の主要港湾、ハイフォン港の沖合に新コンテナターミナルを整備する「ラックフェン国際港」をめぐっては、五洋建設や東亜建設工業、三井住友建設が参画。ハノイや南部のホーチミンでは都市鉄道の計画があり、ホーチミン郊外では「ロンタイン国際空港」の計画もある。日本勢は品質の高さや工期を守る点、工事中の安全確保などで評価が高く、現地で存在感を高めている。