【未年に翔ける】伊藤忠テクノソリューションズ社長・菊地哲さん(62) (1/2ページ)

2015.1.15 05:00

 ■クラウド 米最新技術での普及が使命

 --昨年は企業や官公庁のIT(情報技術)投資が活況だったが、2015年の見通しは

 「昨年は官公庁や公共関係、銀行などの受注が好調だった。更新期だったのに加え、クラウドなど新たなサービスを導入したいというニーズも高く、業界を牽引(けんいん)した。今年もこの動きが続くとみている。業績が回復してきた製造業のIT投資も高まっている」

 --クラウド事業に注力している

 「米国では、官公庁の基幹システムにもクラウドを採用しており、国内でも利用が広がるとみている。ただ、日本は米国より2年遅れている。当社は、現地の最新技術をいち早く取り入れ、国内で普及させるのが使命と考えている。今春に最先端のクラウドを扱う『クラウド・イノベーション・センター』を立ち上げ、中核人材を育成する。数百人の技術者を米国に派遣し、新しい技術やサービスを積極的に習得させる」

 --クラウド事業は、外資系などの競合他社も多いが、どのように競争を勝ち抜くのか

 「当社の強みはコンサルティングから設計、構築、運用・保守、データセンターなど、全てを取りそろえている点だ。トータルでサービスを提供できる強みを顧客に訴求していく」

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