出光との交渉が明らかになった昨年12月20日、昭シェルは「さまざまな経営上の選択肢について検討しており、その中で、出光とも協議をしている」とのコメントを発表。昭シェル系スタンドの関係者は「まだどうなるか分からず、今後の交渉の行方を見守るしかない」と半ばあきらめ顔だ。
出光の創業者である出光佐三氏は歴史小説「海賊とよばれた男」の主人公のモデルとしても有名で、家族色の強い経営理念を貫いた。
一方、昭シェルは石油メジャーの英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルが筆頭株主の外資系。違い過ぎる社風に昭シェル側の拒否感は根強く、出光の首脳も「買収される側の気持ちを考えると、(交渉は)難しい部分もある」と認める。
しかし経営効率化を目指した業界再編の流れは、止まりそうにない。少子化に伴う市場の縮小、ハイブリッド車に代表される低燃費車の普及などで、国内の石油需要の減少に歯止めがかからないからだ。