■業界再編の素地整う
「原油価格の下落がメジャーの経営に打撃を与えている」。石油元売りのある幹部は、日本で業界再編が動き出したもう一つの背景をこう解説する。
収益が落ち込んでいるロイヤル・ダッチ・シェルは、15年までの2年間で150億ドル(約1兆7660億円)の資産を売却する方針。英石油大手BPも15年末までに10億ドル規模のリストラを実施する。
原油価格は、米国産標準油種(WTI)の先物相場が近年、1バレル=100ドルを超える高値で推移していた。
だが米国の「シェールオイル」増産や世界経済の減速に加え、昨年11月にはサウジアラビアが主導する石油輸出国機構(OPEC)が減産を見送った。これを受け、12月には60ドルを下回り、さらに今年1月に入り一時、5年8カ月ぶりの安値水準となる50ドルを割り込んだ。