コマツは20日、人手不足などが深刻化する土木や建設現場の施工の効率化、安全化をICT(情報通信技術)を用いて総合的にサポートする新サービス「スマートコンストラクション」の提供を2月1日から開始すると発表した。同社は、自動化で作業の精度と効率を高める「ICT建機」の国内レンタルを行っているが、今回はICT建機を活用する施工現場の作業全体の計画から管理に至るまでサービスの範囲を拡大し、顧客ニーズに応えることにした。
新サービスでは、全自動無人ヘリコプターによる3次元測量など施工現場の現況把握をはじめ、3次元図面や施工計画の作成などを行った上でICT建機にデータを転送。熟練者の操作でなくともスケジュール通りに施工が進むようコマツがサポートを行う。データ管理などはすべてクラウド上で行い、関係者はタブレットなどでどこでも情報を共有することができる。
今回のサービスの利用により、現場によるが、工事全体で20~30%程度のコスト改善が期待できるとしている。サービス利用料に関しては、コスト改善分の半分程度を徴収するイメージと説明している。
新サービスの提供を機に、ICT建機のレンタル台数も足元の約350台から、今後1~2年内に1500台規模に拡大する計画。また、同社内に「スマートコンストラクション推進本部」が設置され、社員が顧客の現場などに入り、共に作業効率化などを進めながら、サービス内容の向上を図る。
会見した大橋徹二社長は「新事業の売り上げは早期に100億円規模にしたい。国内でサービスをスタートするが、ゆくゆくは海外でも展開したい」との考えを示した。