日本のバイオベンチャーと商談するパキスタン製薬メーカー社長(左)ら=27日、横浜市のパシフィコ横浜【拡大】
三菱UFJフィナンシャル・グループは27日、取引先の新たな事業展開を支援しようと、パシフィコ横浜(横浜市西区)で大規模商談会を開いた。「グローバル」「新市場創造」がテーマで、国内外から約4200社が参加し、商談件数は1万件を突破した。三菱UFJは「全国最大級の商談会」としている。
大規模商談会は2005年にスタートし、今回で12回目。首都圏では2年ぶりの開催となった。子会社のアユタヤ銀行(タイ)などのネットワークを介して、アジアの政府機関もブースを出した。海外企業と日本企業の商談は約250件。パキスタンの大手製薬会社インダス・ファーマのザヒッド・サイード社長は「パキスタンは医薬品の需要が伸びている」と日本企業の進出を呼びかけた。
同社との商談に臨んだのがバイオベンチャーのセルフリーサイエンス(横浜市)。尾沢哲社長は「当社は感染症ワクチンの試薬などを手がけており、アジアは有望市場。こうした商談会は販路開拓のチャンス」と打ち明けた。
三菱東京UFJ銀行の石塚啓常務執行役員は「取引先中小企業の海外進出を支援し、融資拡大などにつながれば」と意欲を示した。