ボードを示しながら追加金融緩和について説明する日銀の黒田総裁=31日午後、日銀本店【拡大】
日銀の黒田東彦総裁は31日午後の金融政策決定会合後の記者会見で、「今回の措置は、デフレ脱却に向けた日銀の揺るぎない決意をあらためて表明するもの」と市場にサプライズを巻き起こした追加緩和に踏み込む理由を説明した。「なぜ今なのか」という質問が集中したが、黒田総裁は「日本経済は今まさにデフレ脱却に向けた正念場にある」と強調した。
賛成5反対4の僅差
安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」が目指す経済の好循環を実現するためには、金融政策による後押しが必要だとの考えを示した。
「(政策委員会の中で)リスクがあるという認識は共有していると思うが、(今回の措置が)今必要なのかどうかということでは意見が分かれた」。黒田総裁は会見でこう述べ、今回の決定が、「賛成5反対4」の僅差だったことについてこう説明した。
株価の急上昇・円安の急進が示すように、黒田日銀初の追加緩和は市場を驚かせたが、政策委員会の意見が割れたことは、メンバーにとってもサプライズだったことを思い起こさせた。