確かにその通りでしょう。グーグルがグーグルグラスの研究開発に着手したのは2011年の半ばです。デーリー・テレグラフ紙は、テスト版の時期が長すぎることも消費者に疑念や不信を抱かせたフシがあるとも指摘しています。
そしてディアノ氏をはじめ、最も多くの関係者が指摘するのが専用アプリの問題です。当初、IT企業は、グーグルグラスのエンタメ機器としての高い将来性に着目し、ビデオゲームを中心とした、さまざまな専用アプリの開発に着手しました。
ところが昨年11月14日付ロイター通信などによると、専用アプリを開発していた16社のうち、簡易ブログのツイッター社など9社が、グーグルグラスの購入者の少なさなどを理由に開発を中止したのです。
カナダ・トロントに本社があるリトルガイゲーム社のトム・フレンセル最高経営責任者(CEO)はロイター通信に「グーグルグラスが2億セット売れていたら話は別だが、現時点では市場がない」と言い切りました。
そして、個人的にはこれが最大の理由だと思うのですが、この機器で個人のプライバシーが著しく侵害されるということです。