競争の行方を左右しそうなのが、複数の地銀が利用する「共同システム」だ。銀行の勘定系システムは数十億~数百億円をかけて独自開発するものと、共同システムの2つに大きく分けられる。共同システムはコストを大幅に削減できるため、現在約7割の地銀が利用している。
共同システムで多くの地銀を囲い込んでいるのがNTTデータだ。同社の地銀共同センタ「BeSTA」には、地銀14行が参加している。同社は「数多くのシステム移行を手掛けてきた実績を生かしたい」(関係者)と語る。豊富な経験を武器にシェア首位を維持する構えだ。
同じく複数の共同システムを運営する日本IBMは、地銀同士の競争激化で顧客の商品やサービス、スピードに対する要望が多様化しているとみる。そこで、基幹システムと他のシステムを簡単に連携できるソフトウエアの提供に活路を見いだしたいという。