一方、共同化と一線を画してきた富士通も、昨年12月にインターネット経由で運用するクラウド技術を活用し、複数地銀の勘定系システムを同社のメーンフレーム(大型汎用(はんよう)機)で稼働させるサービスを提供すると発表した。このサービスで地銀のシステム統合による需要を取り込みたい考えだ。
台風の目となりそうなのが日立だ。日立は静岡銀行と共同開発するオープン系勘定システムを武器に顧客奪取を狙う。このシステムは顧客ニーズに合わせてパッケージで提供できるのが特徴。メーンフレームを使った主流のシステムよりも金融商品の開発が2~3倍速く、構築・運用費が3割も安いという。
既に京葉銀行が採用を決めており、日立の松原克之地域金融機関担当本部長は「複数の問い合わせが来ている」と手応えを感じている。さらに、日立は勘定系システム周辺のATM(現金自動預払機)管理の負担を軽減するクラウドサービスや、膨大な情報を活用するビッグデータソリューションなども販売し、付加価値を付けた営業提案で巻き返しを図る。