決算内容について説明するソニーの吉田憲一郎氏=4日、東京都港区【拡大】
ソニーに関しては、前日4日に発表した今3月期の通期業績予想を上方修正したのが要因。営業損益を黒字に転換し、最終赤字は2300億円から1700億円に減るという内容だ。2年連続で1000億円を超える大幅赤字という内容には違いがないのだが、「底を打った」という見方も強まっており、投資家の期待が高まるという現象になっている。
ソニー株は大震災前には3000円台をつけていたが、大震災以降は経営不振から値下がりし、2012年11月には700円台まで下げていた。アベノミクス開始以降に値上がりが続いている。
一方の日立製作所が4日発表した連結決算発表によると、10-12月期の3カ月間に限れば、営業利益は11%減の1081億円、最終利益は12%減の833億円となり、ともに前年同期より100億円超減った。