インタビューに応じるサントリーHDの新浪剛史社長=東京都港区【拡大】
■今期設備投資は1000億円超
サントリーホールディングス(HD)の新浪剛史社長は5日までに、フジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、今春闘への対応をめぐって「トータルで最低でも2%以上の賃上げをしたい」と述べ、経済の好循環に向けた政府の要請を踏まえ、積極的に賃上げに取り組む考えを示した。また、研究開発などを強化するため、2015年12月期の設備投資を前期比約1割増の1000億円超に拡大する計画も明らかにした。
賃上げは20~40代の従業員を中心に実施する。その狙いについて、新浪社長は「子育て世代の社員がお金をもっと使い、もっと子育てがしやすい環境をつくりたい」と説明する。
ただ「賃上げイコール、ベースアップ(ベア)とは考えていない」といい、賃金水準を一律に引き上げるベアとは異なる新たな手法を会社側が検討し、労働組合と今後協議する。