《レクサスに乗れば“新しい体験”ができる》
「むかし『いつかはクラウン』という言葉がありましたよね。でも『オレはもうクラウンにも乗っちゃった。次は別に大きくなくてもいいけど、いいクルマに乗りたい』と…。我々が見るのは成熟したお客さんなんですよ。乗り味とかハンドリングとか、クルマに期待することがそれまで以上に高いユーザーです。そういう人にレクサスに乗ってもらいたい」
「よく『レクサスはトヨタ車の高いバージョンでしょ』と言われる方がいますが、値段の高さではないんです。要は成熟したお客さんに満足してもらえるクルマを作りたいというだけの話なんです。その結果、値段は高くなってしまいますけど、作りが違いますから。そういうことでお客さんに訴求したい」
「まあ、ファッションと一緒です。着るものはなんでもいいという人は、失礼な言い方になるかもしれませんが『ファストファッションでいいんですよ』と…。そこは目的が違うわけですよね」
「自分の価値観をいかに表現するかというときに、レクサスに乗れば新しい友達や知り合いを作るといった“新しい体験”ができるわけです。クルマによってお会いになる人が変わる可能性があるのです。わかりやすいでしょ(笑)。そういうことを理解して頂ければ、おのずと台数は増えていくんだろうと思っています。分かって頂いたお客さんに買って頂くことによって、それだけユーザーが増えましたと。皆さんが笑顔になるように目的を持ってやっていきたいと思います」
【プロフィル】福市得雄(ふくいち・とくお)
レクサス・インターナショナル代表(トヨタ自動車専務役員) 1974年多摩美術大学美術学部卒業後、同年トヨタ自動車に入社し、デザイン部に配属。2003年にデザイン統括部長となり、2004年に欧州のデザイン拠点である「トヨタヨーロッパデザインディベロップメント」社長に就任。2008年帰国後、関東自動車工業株式会社(現・トヨタ自動車東日本株式会社)執行役員に就任し、2011年よりトヨタ自動車常務役員、並びにデザイン本部長となり、2013年4月からレクサス・インターナショナルのエグゼクティブ・バイス・プレジデントに就任。2014年4月、レクサス・インターナショナルのプレジデントに就任。
「デザインには訳があり、スタイルには意味がある」をモットーに、初代「エスティマ」、7代目カローラ、初代アルファード、iQ Conceptなど、幅広い車種のデザインに携わる。現在は、レクサスを日本発のラグジュアリーブランドにすべく、デザイン改革に力を注いでいる。