【エネルギー地殻変動(下)】自由化進めば原発埋没の恐れも 英は固定価格買い取りを余儀なくされ… (1/3ページ)

2015.3.6 08:00

廃炉を決めた米カリフォルニア州サンオノフレ原発。米国では原発の廃炉が相次ぐ=2001年11月(ロイター)

廃炉を決めた米カリフォルニア州サンオノフレ原発。米国では原発の廃炉が相次ぐ=2001年11月(ロイター)【拡大】

  • 米国の原子力廃炉計画

 米国東部のコネティカット川沿いにたたずむバーモント・ヤンキー原発(バーモント州)。米原子力規制委員会(NRC)から20年間の運転延長許可を得て間もない2013年8月、同原発を運営する米電力大手エンタジーは、14年に同原発の運転を終了し、廃炉にすると突然発表した。

 当時米国は「シェール革命」に沸いていた。安全対策などに巨額の費用がかかる原発は、安価な火力発電にコスト面で勝てなかったのだ。関係者は「02年以降、安全対策を含め4億ドル(約480億円)も投資したのに」と唇をかむ。米国では10年から13年にかけて同原発を含む5原発(6基)が廃炉を表明した。

 大手電力会社の「発送電分離」を定めた電気事業法改正案の閣議決定で、販売や発電を含めた「エネルギーの自由化」は仕上げの段階に入る。自由な市場競争が進めば、日本がエネルギー基本計画で「重要なベースロード電源」と位置づける原発が埋もれてしまい、将来の安定供給に支障をきたす恐れもある。

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