米国の電気自動車ベンチャー、テスラ・モーターズの工場。ロボットによる生産が随所に取り入れられている=1月、米カリフォルニア州フリーモント【拡大】
パナ、電池工場建設
テスラは2003年、IT企業がひしめくシリコンバレーで創業し、昨年は約3万4000台のEVを生産。その“心臓部”といえるリチウムイオン電池を供給するのはパナソニックだ。両社はネバダ州に電池工場を建設し、16年にも生産を始める。パナソニックは2000億円規模を出資する計画だ。
テスラの売上高は増加傾向だったが、14年10~12月期は1億762万ドル(約130億円)の最終赤字に陥った。それでもパナソニックの津賀一宏社長は「EVの普及に向け、テスラに懸ける」と断言する。
日立製作所は、リチウムイオン電池のエネルギー密度を従来の約2.6倍に高める技術を開発した。1回の充電に伴う走行可能距離が従来の約2倍に伸びるといい、EVの弱点を改善できそう。20年度までの実用化を目指す。このほか、米アップルの「iPhone(アイフォーン)」を受託生産する台湾の鴻海精密工業も、EV製造を視野に入れる。
一方、日産子会社の日産アークはEVに搭載される電池が充・放電する際、電子がどのように放出されているかを正確に把握する分析手法を確立した。より効率の高い材料開発などに生かすことができるという。同社の松本隆常務は「どのように電池を設計すればいいのか、研究開発のスピードを上げることができる」と説明する。業種を超えた開発競争が、EVの可能性を広げている。