震災で開発加速
国内では、三菱自動車が2009年7月に軽自動車タイプの「アイ・ミーブ」を発売した。その後、日産が10年12月に「リーフ」を発売。海外勢では、独BMWが13年に4人乗りの「i3」を、独フォルクスワーゲン(VW)は今年2月から「e-up!」を発売するなど、ラインアップも広がっている。
今月14日から仙台市で開かれた第3回国連防災世界会議では、会議場に「リーフ」や「e-NV200」が並んだ。日産は12年にEVから家庭に電力を供給するシステム「リーフ・トゥ・ホーム」をスタート。災害で自宅が停電になった場合でも、一般家庭なら1日半から2日分の電力をリーフの電池からまかなうことができる。
同社の担当者は「東日本大震災が起き、開発を加速した」と打ち明ける。個人のほか、企業や公的施設の導入も多く、累計設置台数は1000台を超えた。
神奈川県藤沢市の「Fujisawa サスティナブル・スマートタウン(SST)」など、太陽光で発電したエネルギーを効率的に消費する省エネ住宅(スマートハウス)とEVを組み合わせた、まちづくりも各地で目立ち始めた。