EVはFCVよりエコ? 自動車業界で注目集める「WtW」 (2/3ページ)

2015.3.23 06:07

 震災で開発加速

 国内では、三菱自動車が2009年7月に軽自動車タイプの「アイ・ミーブ」を発売した。その後、日産が10年12月に「リーフ」を発売。海外勢では、独BMWが13年に4人乗りの「i3」を、独フォルクスワーゲン(VW)は今年2月から「e-up!」を発売するなど、ラインアップも広がっている。

 今月14日から仙台市で開かれた第3回国連防災世界会議では、会議場に「リーフ」や「e-NV200」が並んだ。日産は12年にEVから家庭に電力を供給するシステム「リーフ・トゥ・ホーム」をスタート。災害で自宅が停電になった場合でも、一般家庭なら1日半から2日分の電力をリーフの電池からまかなうことができる。

 同社の担当者は「東日本大震災が起き、開発を加速した」と打ち明ける。個人のほか、企業や公的施設の導入も多く、累計設置台数は1000台を超えた。

 神奈川県藤沢市の「Fujisawa サスティナブル・スマートタウン(SST)」など、太陽光で発電したエネルギーを効率的に消費する省エネ住宅(スマートハウス)とEVを組み合わせた、まちづくりも各地で目立ち始めた。

“究極のエコカー”とされるFCVを上回る数値

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