久美子社長はこの間、表情はほとんど変化しないものの、後半は口調が早くなってきていた。
■「コンプライアンスを語る資格はない」
総会開始から約40分が経過し、一般の株主質問に入り、厳しい質問が飛ぶ。
男性株主 「まず、勝久会長に意見がある。あなたは株主に対してお願いしますとか、聞いてくださいとかいう姿勢を見せていたが、私はあなたが社長をしていた時代に総会でインサイダー取引問題などを追求すると、『詳細を知らないくせに余計なことをいってくれるな』『黙っていろ』という態度で返事をしてきた。いまコンプライアンスがなんだと言っているが、あなたにその資格はない」
「いまさら『個人株主の方々、お話聞いてくださいなんて』殊勝な態度をとって、心の中ではどう思っているか分からない。勝久氏の提案では後任は、勝之さん(勝久氏の長男で専務)になっているが、修行が足りない。みんなわかってるんだから、親父さんを説得しなさいよ」