創業者の父・大塚勝久会長と、長女の大塚久美子社長女が親子で経営権を争ってきた大塚家具は27日、都内で決着の場となる株主総会を開いた。母親まで出てくる激しい親子バトルは最後は久美子社長に軍配が上がったが、株主からの和解提案に久美子社長が涙ぐむ場面もあり、白熱した展開となった。その詳報は以下の通り。
■緊張した面持ち
午前10時、淡いグレーの上着に白いシャツ、真珠とみられるネックレスをまとった久美子社長が登壇し、定刻通り総会がスタートした。久美子社長は、「定款に基づき、私が議長を務めてますのでよろしくお願いします」と緊張した面持ちであいさつ。議決方式や業績などの報告後、勝久会長を取締役から外す会社提案の説明に入った。
久美子社長 「現任取締役7人は総会終結で任期終了し、退任3人に新任6人を加え、10人の選任をお願いしたい。それぞれの強みと個性を最大限に発揮し、株主利益の向上を果たせると確信している」
ほかの議案を読み上げた後、久美子社長は勝久会長に視線を投げ、「それでは提案株主から(株主提案)の補足説明を頂きます」と促した。