■「今度は後任間違えない」
勝久会長は創業者としての思いを吐露し、自らの立場への理解を訴える。
「37年前、ベンチャーという言葉がない頃から、さまざまな企業にお願いして株式を保有していただいてきた。いいものをお客さまに使っていただきたい、その思いで大変な努力をしてきた。このままでは業界全体がダメになってしまうと、そういう思いで業界の方々も応援してくださっている」
冷静に振る舞う壇上の久美子社長に対し、勝久氏は経営と娘への思いを涙ながらに語り始める。
「(創業当時)35歳と若くやる気満々で、子供も5人作りましたが、最初の久美子社長は大変に難産でした。諦めようと思ったけど、女房が頑張ってできた子供です。5人とも良い子に育ったと思っている。会社もそうだ。きょうは退職した社員もたくさん来てくださっていると思う。私はまだ10年、20年できる。今度は後任を間違えないようにしたい。ぜひ長く(株を)持っていただいている株主の皆さん、私に賛成頂ければあり難いです」
勝久会長が説明を終え、議長の久美子社長が進行に入る。