シャープ再建に立ちはだかった「日の丸連合」 消耗戦は中国勢を喜ばせるだけ (3/4ページ)

2015.3.29 17:06

「IGZO」パネルを量産しているシャープの亀山第2工場(三重県亀山市)。今年度の上半期までは、液晶事業は再成長の牽引役とされていた

「IGZO」パネルを量産しているシャープの亀山第2工場(三重県亀山市)。今年度の上半期までは、液晶事業は再成長の牽引役とされていた【拡大】

 このため、シャープは液晶事業の27年3月期の業績を下方修正し、営業黒字は550億円から400億円に引き下げた。テレビや太陽電池など赤字事業の穴を埋めることができなくなったどころか、主力の液晶事業の成長を織り込んだ中期経営計画も、主要取引銀行に“必達”を約束した業績目標の達成ができなくなり頓挫してしまった。

 日本勢のつぶし合い

 そもそもJDIは日立製作所、東芝、ソニーのパネル子会社が母体。韓国勢や台湾勢の攻勢で苦境に陥っていた各社のパネル事業を救うため統合。官民ファンドの産業革新機構が2千億円を投入し、昨年3月に株式を上場させた。皮肉にもその「日の丸連合」が同じ日本のシャープの経営再建の前に立ちはだかった格好だ。

 日本勢2社は「高精細の分野では中国や台湾メーカーが当分は追いつけない」(アナリスト)技術があるとされる。しかし、中型クラスでは中国、台湾メーカーが技術で追い上げてきている。日本勢同士が受注合戦という消耗戦を続けているうちに、海外メーカーが技術を向上させても追いつかれ、価格競争に持ち込まれ、消耗する構図はそのまま日本の家電メーカーが薄型テレビで陥ったコモディティ(汎用)化の落とし穴と重なってみえる。

「液晶事業を外に出す気はない」(シャープ方志専務)

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。