シミュレーション技術の進化を受け、従来は前後に分かれていた骨格部分を連続した形に見直した。これにより、ぶつかったときの衝撃を前後左右に逃すことができ、使用する補強部品の量を減らすことができた。またフェンダー(泥よけ)を初めて樹脂製にするなど軽い樹脂部品も多用した。
エンジンは新しいプラットホームに合わせてサイズを小さく改良し、圧縮比を高めるなどして燃費性能も向上させた。加えて新開発のサスペンションは形状を見直して部材の使用量を減らしたほか、座席のフレームには強くて薄い超高張力鋼板を使っている。
走行性能も向上
スズキの鈴木修会長兼社長は新型アルトの開発で、「1979年に初代を出した原点に戻って、庶民感覚で機能を重視した車づくりを目指した」と話す。
初代アルトは47万円の低価格で軽自動車人気を盛り上げた。その後、優遇税制により維持費が安い軽は日本人の生活に浸透。今では新車販売の約4割を占め、広い室内空間をウリにした背高のっぽで豪華なモデルが売れ筋となっている。