2006年に英ボーダフォン日本法人を買収し携帯電話事業に参入したソフトバンクの孫正義社長は「10年以内にNTTドコモを抜く」と豪語。その場にいた社員は「また孫さんの大風呂敷が始まった」と苦笑いしたが、2013年には米携帯3位のスプリントを買収し13年度の営業利益は1兆円を超えて大風呂敷は現実になった。
30年前までの国内通信市場は、国内は電電公社、国際はKDD(当時)が独占的にサービスを提供し、両社の売上高は合計5兆3570億円だった。それが2013年度の3グループの連結売上高の合計は22兆円強に達した。実質GDPの伸びが1.5倍足らずのなか4倍の伸びを示した。
市場開放を機に、トヨタ自動車や日産自動車、新日鉄などの大手製造業に加え、電力、鉄道、大手総合商社などが雨後の竹の子のように誕生する新通信事業者に出資。郵政省(現総務省)の競争政策が、NTTの通信設備をオープン化し、競争を促進した。