緊急時の貸し出しに対応するショールームについて説明するアイエイトの大森智人社長=東京・渋谷【拡大】
テレビに出演した芸能人の衣装を欲しいと思った経験のある人は多いのではないか。アイエントは、そうした人が目当ての服を入手でき、アパレルメーカーにも販売拡大につながる仕組みを構築。スタイリストの業務効率化も支援し、過去になかったビジネスを生み出しつつある。
「PR事業と販売促進事業の2つがあり、両者は表裏一体の関係だ」。アイエイトの大森智人社長は自社の経営についてそう説明する。
PR事業では、アパレルメーカーとスタイリストを仲介するサイト「コレカウマッチング」を運営。約70社・5000点の服や小物を紹介し、無料で貸し出している。借りる際に、服を着る芸能人の名前や出演番組、放送日などを入力すると、希望の場所に宅配する仕組み。大森社長は「衣装を探す時間を有効に使える」と、スタイリストが利用するメリットを説く。
運営費はメーカーに負担してもらっている。自社の服を着た芸能人がテレビに露出すれば、商品の人気向上が見込めるからだ。「雑誌掲載には広告料がかかる上、紙媒体は売れなくなっているが、テレビの影響力は極めて大きい」(大森社長)。
東京・渋谷では、有名スタイリストの西ゆり子さんに監修してもらい、ショールームの「The Stylist Store」(ザ・スタイリスト・ストア)も運営。緊急で服を貸し出す場合に加え、衣装合わせの場としても提供している。
コレカウマッチングは現在、約220人のスタイリストが利用。大森社長は「テレビ関係のスタイリストはアシスタントなどを含め、約1000人いるとされる。その全員に使ってもらいたい」と意気込む。
一方、同社はそれとは別に、販売促進事業として「コレカウ」と名付けた一般向けサイトを運営、約100万人に利用されている。