テニスの全米オープン男子シングルスで準優勝し、記者会見で笑顔を見せる錦織圭=8日、ニューヨーク(共同)【拡大】
「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングは9日、テニス全米オープンの男子シングルスで準優勝した錦織圭選手に、特別ボーナス1億円を支払うことを決めた。会社が5千万円、柳井正会長兼社長が個人で5千万円を出す。スポンサー契約を結び、ユニクロのウェアを着て大活躍した錦織選手をねぎらう。
日本人初のテニス四大大会の決勝進出に対し、柳井会長は「歴史に残る偉業」とたたえた。
ファストリは、錦織選手とユニクロの「グローバルブランドアンバサダー」契約を結び、テニスウエアを提供している。今回、錦織選手の活躍で、ユニクロのテニスウエアはほぼ完売するなどの販売面での貢献もあった。
今回の準決勝では、同じ契約を結んでいるノバク・ジョコビッチ選手同士との「ユニクロ対決」を演じるなど、ブランドの世界的な認知度を引き上げたことを評価した。
横浜市内で9日に開催した社内の経営説明会で、柳井会長は「残念ながら世界一にはならなかったが、われわれファーストリテイリングが世界一になるのに何が必要なのかを示してくれた」と語り、錦織選手の活躍を、同社の成長に生かす考えを示した。