テニスの全米オープン男子シングルスで錦織圭選手が男女を通じて日本人初の決勝進出を決めたことを受け、8日の東京株式市場ではテニス人気の高まりへの思惑などから、スポーツ用品メーカーや同選手のスポンサー企業への買い注文が殺到し、関連銘柄の株価が上昇した。
9日の決勝戦を含め、全米オープンを独占中継する衛星放送のWOWOWは、前週末比490円高の4880円と取引時間中の年初来高値を更新。終値は310円高の4700円だった。スポーツ用品大手のヨネックスは、150円高の1080円と値幅制限の上限(ストップ高)で取引を終えた。
錦織選手が所属する日清食品ホールディングスの終値は30円高の5720円。スポンサー契約を結ぶファーストリテイリングは一時325円高の3万4360円をつけた。「優勝すれば株式市場への影響はさらに高まる」(SMBC日興証券株式調査部の西広市部長)と市場関係者から期待の声も上がった。