■象徴的存在の「かがやき」
北陸新幹線の延伸開業から1カ月余りがすぎた4月20日、新潟、群馬、埼玉の3県知事がJR東日本の本社に冨田哲郎社長を訪ねた。要望のひとつは、「かがやき」の停車だ。群馬、新潟ともに、県内すべての駅を全ての「かがやき」が通過する。埼玉は大宮駅に全列車が停車するものの、熊谷と本庄早稲田には「かがやき」は全て通過し、「はくたか」「あさま」も半分以上は止まらない。
「かがやき」は東京-金沢を2時間半ほどでつなぐ「速達タイプ」という位置付けだ。さらにグリーン車よりもデラックスな座席「グランクラス」も人気とあって、北陸新幹線を象徴する存在といえる。だから「かがやき」が止まるかどうかは、地元にとっては、駅の格付けを左右する重大事となっている。
新潟県の泉田裕彦知事は「かがやき」全列車通過をJRに聞かされた昨年8月に、不満とするコメントを発表した。「主張してきた原則各県1駅停車がかなわなかった」こと、そして新幹線建設費の一部を地方も負担する現行法制度下では「地方の負担に応じた便宜が提供されないのは法の趣旨に反する」の2点だ。
泉田知事によると、今回の会談でも「速達タイプについて、従前から申し上げていることを改めてお願いしてきた」という。ただ、それはそれとして、北陸の観光振興に向けて相互協力を強める姿勢を確認、冨田社長と「がっちり握手させてもらった」と、後日の会見で話した。