だが、存続の危機こそ切り抜けたものの、成長軌道に戻ったとまでは言いがたい。まして、グーグルや米フェイスブックなど手ごわいライバルとの競争を勝ち抜くだけの経営状況にはほど遠い。長引く業績低迷に、米ヤフーの株主も不満を募らせている。
そこで、米ヤフーは今やメイヤー氏の代名詞となった買収戦略で局面打開を図る算段ではないか、と市場ではみられている。
AOLとの統合観測
しかし、メイヤー氏の買収戦略は投資家の間で物議を醸している。
「物言う株主」として知られる米ヘッジファンドのスターボード・バリューのジェフリー・スミスCEOは今年に入ってメイヤー氏に書簡を送り、米ヤフーがCNNなどの買収を検討しているとの報道を「強く懸念している」と牽制。大型買収よりもコスト削減などに努めるべきだとし、もしも自身の懸念が現実となれば、「経営陣を抜本的に入れ替えることを検討せねばならない」とすごんだ。
さらに、スミス氏がヤフー再建へ改めて訴えた「持論」が波紋を呼んだ。米AOLとの提携、経営統合も検討するよう求めたのだ。スターボードはAOLの株主でもある。スミス氏によれば、米ヤフーとAOLがそれぞれ展開するディスプレー広告の重複分野を整理するなどすれば、最大10億ドルのシナジー効果が期待できるという。