課題だったトンネル対策については、NTTドコモなど携帯電話3社によって、着々と工事が進んでいる。東海道・山陽新幹線は、東京-新山口の区間で、トンネル工事が終了した。この区間はトンネル内でも通話、通信とも可能だという。また東北新幹線では、この4月下旬に一ノ関-盛岡間の工事が終わり、東京-盛岡間の全区間でトンネル内接続ができるようになった。今後は盛岡以北の工事が進む。
またこれまで車内無線LANについては、東海道新幹線だけが対応していたが、今月(2015年5月)からJR東日本が東北新幹線で、「はやぶさ」などのE5系車両で1編成だけだが、無料の実験サービスを開始した。これは訪日外国人向けサービスだが、「日本人を含めどなたでもご利用になれます」(JR東日本)とのこと。6月末までに3編成まで拡大する予定。
ただ残念なことに、外や駅では、どの車両が無線LAN対応なのかはわからない。車内には専用ステッカーが貼ってあり、わかる仕組みとなっている。