共同開発したビール「セブンゴールドまろやかエール<無濾過>」を手に持つセブン-イレブン・ジャパンの鎌田靖常務執行役員(左)とキリンの橋本誠一常務執行役員=2日、東京都中央区【拡大】
もっとも、かつてのキリンは、PB向けの開発によって、自社ブランドが食われる「もろ刃の剣」になりかねないとして、かたくなに慎重だった。実際、「かつてのキリンなら、いくらラベルに麒麟のマークが入ったとしてもPB向けには開発しなかったのではないか」(同業他社)との声も聞こえる。
アサヒの後塵を拝す
キリンに転換を迫ったのが販売の低迷だ。同社のビール類(発泡酒、第3のビール含む)の課税出荷数量シェアは09年にアサヒビールを逆転したが、その後は後塵(こうじん)を拝し続ける。
14年の課税出荷数量は前年比6.1%減の1億4167万ケースと、ビールシェアトップに返り咲いた09年から20%も縮小。首位のアサヒビールとは課税出荷数量(14年で1億6328万ケース)の差が広がっており、今回のPB投入に次ぐ2の矢、3の矢を次々と放ち、反転攻勢につなげることが求められている。(今井裕治)