2日に米下院で開かれたタカタ製エアバッグの欠陥に関する公聴会では、タカタがエアバッグを膨らませるのに使用するガス発生剤が焦点になった。タカタだけ他社と異なる素材を採用しており、異常破裂の原因と疑われているためだ。タカタは適切に管理すれば安全だと主張するが、原因究明には時間がかかるとみられ、同社への不信は払拭されないままだ。(田村龍彦、ワシントン 小雲規生)
「本当に安全だといえるのか」。公聴会では議員からタカタがガス発生剤に使用する硝酸アンモニウムへの批判が相次いだ。
タカタ北米子会社のケビン・ケネディ副社長は「危険だとは思わない」と安全性を強調したが、議員には「コストの安さを理由に使っているのではないか」との疑念もあり、使用中止を求める声は少なくない。
タカタは2000年ごろから硝酸アンモニウムの使用を始めた。他メーカーが使う硝酸グアニジンと比べ燃焼率が高く、装置を小型化できるメリットがあるからだ。ただ、湿度や気温によって不安定化しやすく、加工や品質管理が難しい。
実際、一部のリコールは製造時の湿度管理などに問題があったエアバッグが対象となった。さらに、それ以外のものでも異常破裂が起きたことで、硝酸アンモニウム自体の安全性を疑問視する声が出ている。